ミタマセキュ霊ティの小説書いてみました。まだ途中ですが。感想ください。

ゾビ…

ハゼレナが目を覚ましたときには、もう午前10時を過ぎていた。その日は良い天気に恵まれていた。ゾビロにおこされたハゼレナ。彼女はとても朝が弱い。歯磨き粉がダラー〜〜〜、毎日のことだ。ハゼレナの周りの霊はハゼレナが転んだりしないようにしっかりと見守っている。

ハゼレナは短大の1年生となって、一人暮らしの生活をしていた。毎日のように母と電話をしていたが、ホームシックというわけでもなかった。ハゼレナはアパートでも母がほとんど会社に勤めていたため、ほとんど高校の時も一人暮らしのようなものであったからだ。しかし一つ変わった点がある。

「…。」

すごく静かでしょ。短大に入学するときにはみんなおんなじマンションっていわれたんだけど、もう霊は悪霊にならないってことで、ミタマさんは他の人のセキュリティにいっちゃった。よくわからないセキュ霊ティの上の人たちも、もう私がセキュ霊ティにすることを諦めたみたいです。うん。ター坊、ピーちゃんは元気なのですが、ミタマさんに会いたいってさみしがってます。霊子だってずっとミタマさんの話ばっかり。あのときのミ様がかっこいいだとか。ソウヤさんは別にいいや、口悪いし霊感ゼロだし。

そういえば、一度ミタマさんが急にいなくなっちゃったとき、すごくショックを受けたことがありました。でも、今回はちゃんとしたお仕事で移動した訳だし、ちゃんと納得もしてると思っています。でもやっぱりさみしいかな、なんとなく。

短大では、霊が察してくれているみたいで、バスケの霊みたいなものなんか出なくなったし、人間の友達も出来ました。なんとか、勉強にはついていけてます。落単は、、、何回かしました。英語だったかな。リスニング?だったきがする。

朝ご飯はトーストとベーコンエッグにしよう。簡単だからすごくいいんです。ミタマさんに教えてもらいました。水をいれるなんて、恥ずかしながらわからなかったんです。今はやりのIH。たまにつけっぱなしにしてしまいます。危ない!

今日は午後から授業をとっているので、ゆっくりご飯を食べられます。今日は久しぶりに、お父さんのお墓参りにでもいこうかな。高校の時はお墓の距離が遠かったし、お母さんもずっと仕事だったからいけなかったんです。あ、そうです。お父さんは私が生まれる前に死んでしまったみたいなんです。会ってみたかったな。

よし、きちんと片付けしました。お墓までは歩いて行ける距離です。でも暑いな、いやだなあ。

着替え完了。そろそろ行こうかな。

 

 

ついた。けっこい人がいっぱいいるな…。人が混雑なの嫌いです。お父さんのお墓は山沿いの坂の一番上にある。ちょっとめんどくさい、、、全然来てなかったから、いろんなものが違って見えるなあ。こんな感じだったっけ?人いっぱいいるし、やだな。ター坊、ピーちゃん、迷子にならないでね。階段が長い!でも、暑くはないな。

ハゼレナが坂を上るたび、彼女には不思議と気温が下がっていくように感じられた。ふと上ってきた後を見てみると、思った以上に高いところへ上ってきていることが彼女にはわかった。そして、何かが違う、という感覚が彼女にはあった。雰囲気が違うのだ。そらをみあげると、そこは深海の奥底のような暗さを帯びた空が彼女を覆っていた。プールの底に沈んでしまい、そこから上を眺めることしか出来なくなってしまったように。彼女は怖くなった。さっきの人だかりの人々は、全員服を着た骸骨になっていた。口からは青い煙のようなものを出している。そして、さっきの深海のような空には太陽が浮かんでいた。そこには二つ太陽が浮かんでいたのだ。それを事実として受け止めることしか、彼女には出来なかった。

彼女は混乱していた。しかしどこまでも冷静でいることが出来た。神経が研ぎ澄まされている感覚だ。父の墓の前には、ゾビロがいた。そのゾビロには触れることが出来なかった。

「レナ…」

ゾビロは言った。その声でなんとなくハゼレナは感じ取った。お父さんだ。ゾビロの形をした、ハゼレナの実の父だ。

しかしやはりハゼレナは違和感を感じ取った。これはお父さんではない。

「お父さんはもっとあたたかくて…とにかくあなたは私のお父さんじゃない。ほんとにお父さんなの?」

「レナ、ずっと待っていたんだ。レナのことをずっと待っていたんだ。」

ハゼレナの周りには坂の下にいた骸骨たちが青い息を吐きながら集まっていた。

レナはそこで安心感を覚えた。目の前にいるのは確かに私のお父さんだ、と。

「レナ、その人を殺すのだ。そうすることで一生、私と一緒にいることが出来る。もうさみしい思いはしなくても良くなる。お父さんと一緒にいこう」

レナが振り返ると、そこには御霊浄がいた。

「ミタマさん…ありがとう」

「ハゼレナ…」

「さあ、そこの包丁で彼を刺すのだ。強い殺しの意志を持って」

ハゼレナが墓の周りを探すと、そこには刃渡り30cmの包丁があった。それを右手にとり、ミタマに向かった。右手を二つある太陽にむけて大きく振り上げた。その太陽は強く照りつけているはずであったのに、まったく明るさというものがなかった。物理法則を忘れてしまった、見かけの太陽のように。重心を失った月と地球のように。

包丁は鋭くミタマの体すべてを切りつけた。血がたくさん出た。ハゼレナの目の前は真っ赤になった。

「それでいい」

ハゼレナは深い穴の中にいた。そこでは音楽が流れていた。Beatlesの曲だ。

 

What would you think if I sang out of tune
Would you stand up and walk out on me?
Lend me your ears and I'll sing you a song
And I'll try not to sing out of key

 

Oh I get by with a little help from my friends
Mm I get high with a little help from my friends
Mm gonna try with a little help from my friends

What do I do when my love is away?
Does it worry you to be alone?
How do I feel by the end of the day?
Are you sad because you're on your own?

 

No I get by with a little help from my friends
Mm I get high with a little help from my friends
Mm gonna try with a little help from my friends

 

Do you need anybody?
I need somebody to love
Could it be anybody?
I want somebody to love

 

Would you believe in a love at first sight?
Yes I'm certain that it happens all the time
What do you see when you turn out the light?
I can't tell you, but I know it's mine

 

Oh I get by with a little help from my friends
Mm I get high with a little help from my friends
Oh I'm gonna try with a little help from my friends

 

Do you need anybody?
I just need someone to love
Could it be anybody?
I want somebody to love

 

Oh I get by with a little help from my friends
Mm gonna try with a little help from my friends
Oh I get high with a little help from my friends
Yes I get by with a little help from my friends
With a little help from my friends

 

りんごの歌声が暗い穴の中に響いていた。いつまでもその曲は鳴り止むことはなかった。

 

このあとミタマ視点がはじまります。どーでしょう。笑